●幡多シネマクラブ第二回上映会作品●
二十四の瞳
(1954年/松竹/監督 木下惠介/原作 壺井栄
●2008年2月16日(土)午後2時、午後6時半の2回上映/四万十市中央公民館●

出演
高峰秀子(大石久子)、天本英世(大石久子の夫)、八代敏之(久子の子大吉)、木下尚寅(久子の子八津)、夏川静江(久子の母)、笠智衆(分教場の男先生)、浦辺粂子(男先生の奥さん)、明石潮(校長先生)、高橋豊子(小林先生)、小林十九二(松江の父)、草香田鶴子(松江の母)

内容
昭和三年、女学校を出たばかりの久子は、瀬戸内海の島の分教場で新入生12人を教える事になる。洋服に自転車でやってきたハイカラな先生と生徒は唱歌を歌ったり、野原を駆け回ったりと美しい日々を過ごすが、やがて戦争が始まり、軍国主義一色の教え方に不満を抱いた久子は教え子達の卒業と一緒に教壇を去る。その大東亜戦争は夫や教え子達を死に追いり、末の娘を事故で失う。やがて戦争が終わり、久子はまた島に「おなご先生」として戻ってきて、その歓迎会を生き残った教え子達7人が開いてくれた。

感想
美しい瀬戸内海ののんびりとした島の生活と、忍び寄る不幸が対照的に描かれ、悲しさをより一層強める。高峰秀子が初々しい娘から、老年までを演じているのが凄い。学校に赴任した時のセリフはどちらも同じだがその違いがはっきり出ている。また木下惠介作品は歌がよく使われているが、この作品では12人で歌っていたのがラストの同窓会で7人になってしまった事を強調していて効果的、泣けた。音楽の苦手な不器用な男先生を笠智衆がコミカルに演じているのもイイ。
http://www.geocities.jp/smokefree_alley/index.htmlより)